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インターネット上で患者がつながり、支え合う「5years」
ステージⅢの精巣がんを告知され、右睾丸摘出手術後に全身転移が判明し、5年生存率を告げられた大久保淳一さんの記事が、2018年5月20日付の東洋経済ONLINEに掲載されました。さらに大橋さんは、抗がん剤の副作用で間質性肺炎を発症し、肺の機能の1/3を失い死線をさまよう状況を体験。
社会復帰を果たした今、病気の種類を問わずサバイバーや闘病中の人の役に立ちたいと思い、NPO法人 「5years(ファイブイヤーズ)」を設立。「5年生存率という言葉は大嫌い。ファイブイヤーズには、5年後には皆元気に活躍しているという願いを込めた。がん患者に対する世の中の意識を変えたい」(コメント記事抜粋)と活動への思いを語っています。支援活動の一つとして同名の会員制SNSを立ち上げ、病気を乗り越えて社会復帰した人たちの情報を入手でき、悩みや質問を投稿して同じ境遇を経験した人たちとコミュニケーションが取れるしくみを実現。会員登録を行うとさまざまながん種の登録者のプロフィール、病名、治療内容、復帰の道のりなどを閲覧できます。
また、ファイブイヤーズに登録した人たちのライフストーリーを深堀して紹介するサイト、「ミリオンズライフ」をスタート。がん体験談、がんとお金の話など、闘病中とその後の生活に必要な情報を閲覧できます。社会復帰を視野に入れた前向きな情報が手に入り、スマートファンまたはパソコンを使える人には有益な情報収集ツールと言えます。